カジノ誘致をめぐって〝激論バトル〟を繰り広げている橋下徹大阪市長(左上)、松井一郎大阪府知事(左下)の維新コンビと井戸敏三兵庫県知事【拡大】
シンガポール視察で「カジノ=悪」と確信を深め、「カジノがないIRを作ればいい」と主張する井戸氏に対し、松井氏は「それが成り立つなら結構だが、成り立たない。世の中に絶対安全はない。一定のリスクがありながら、いかに日本や大阪を豊かにしていくか、そのバランスを取るのが政治家。リスクを嫌い、前例踏襲で一歩踏み出せないのが役所、役人だ」と指摘。「そもそも(井戸氏は)リスクを取った人生を送っていないでしょう」とまで言及した。
“因縁”の発端は空港
「タレント弁護士」出身の橋下氏と、旧自治省官僚出身の井戸氏が“犬猿の仲”になった一因には、「関西3空港問題」で衝突したことがある。
平成20年ごろから再燃した伊丹空港廃港論に火をつけたのは当時、大阪府知事だった橋下氏。大阪市内から関空への交通アクセス改善に合わせて伊丹を廃止し、関西空港と神戸空港を活用するよう強く求めた。松井氏も伊丹廃港論に同調したが、伊丹存続派の井戸氏は「(神戸空港を含む)3空港を活用するのが重要だ」と主張し、双方は真っ向から対立した。