KPMGは、インド国内の一般的なカフェの売り上げ100ルピーに対して、店舗の賃料や人件費を含む営業コストが55ルピー、コーヒーや食品の材料コストが35ルピー、店舗の利益となるのは残り10ルピーだと指摘している。営業コストのうち、賃料は15~18%に達しており、人件費の10%を大きく上回って最多となっているもようだ。
今年8月には伊カフェチェーンのラバッツァが、インドで展開していたカフェブランドのバリスタ・コーヒーを地場カーネーション・ホスピタリティーに10億ルピーで売却した。同ブランドは2007年にラバッツァが48億ルピーで買収したが、期待していたほどの収益が得られず、売却時には全190店舗中30店舗が赤字の状態だったという。
さらに、英コスタ・コーヒーが地場企業との経営をめぐる「見解の相違」から新たな提携先を模索するほか、豪グロリア・ジーンズ・コーヒーはインド事業の撤退を検討している。