インドのカフェ各社、利益確保に苦心 高コスト体質改善へブランド売却 (3/3ページ)

2014.11.11 05:56

 12年に進出した新規参入組の豪ディ・ベラ・コーヒーは3年を待たずにインド事業の戦略変更を迫られ、今年は従来の提携企業との関係を解消して15~20%の値下げを余儀なくされた。

 スタバは60店に拡大

 苦戦が続くカフェチェーンのなかで、気を吐いているのが米スターバックスだ。12年に西部ムンバイに1号店を出店した同社は50店体制を目指すとしていたが、現在までに約60店に店舗網を拡大。中国・アジア地区の統括責任者、ジョン・カルバー氏は「インド市場の反応には大変満足している」と述べ、今後のインド市場での事業展開に自信を示した。

 しかし、現地経済紙ビジネス・スタンダードは、スターバックスもインドでの出店計画を実現するために店舗の規模を縮小するなどしてコスト削減を図っていると指摘。インドの小売り事業者全体が頭を悩ませる高コストの問題は、特にカフェ事業者にとって今後も頭痛の種であり続けると予想する。

 ダージリンなど紅茶を好むイメージが強いインドだが、所得向上による中間層の増加などでコーヒーを楽しむ消費者の増加は続いている。激しい競争と高コスト体質という厳しい市場環境のなか、カフェ各社の経営手腕が問われる局面が続きそうだ。(ニューデリー支局)

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