フィリピンは国内の旺盛な自動車需要を受け、将来的に東南アジア諸国連合(ASEAN)でタイとインドネシアに次ぐ第3位の自動車生産国になる可能性がある-。こんな見方を米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが示した。今後、自動車製造業の誘致など自動車産業育成に向けた政府の振興策が生産加速に向けた鍵になるとマッキンゼーは指摘する。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
フィリピン自動車工業会によると、商用車と乗用車を合わせた新車販売台数は11月が前年同月比34.6%増の2万1422台となり、同月の販売台数で過去最高を更新した。今年1~11月の販売台数は前年同期比30%増の21万3427台に上る。販売台数のうち7割近くを完成輸入車が占め、国内生産車は3割にとどまっているのが現状だ。