シンガポール初代首相、リー・クアンユー氏が死去 (1/2ページ)

2015.3.23 05:53

シンガポールのリー・クアンユー元首相

シンガポールのリー・クアンユー元首相【拡大】

  • 1968年1月13日、ロンドンのヒースロー空港で記者会見するリー・クアンユー元首相(AP)
  • 2009年11月13日、APECCEOサミットで講演するリー・クアンユー元首相(ロイター)
  • 2003年9月16日、妻と80歳の誕生日を祝うリー・クアンユー元首相

 【シンガポール=吉村英輝】シンガポール首相府は23日、同国の初代首相を務め、繁栄の基礎を築いた「建国の父」と呼ばれたリー・クアンユー氏が、同日未明(日本時間同)、死去したと発表した。91歳だった。リー氏は、重度の肺炎のため2月5日からシンガポール総合病院に入院し、集中治療室で医師団の治療を受けていた。

 国葬は29日に行われ、各国の首脳経験者らが参列する見通しだ。

 シンガポールでは、リー氏が1954年に結成した人民行動党(PAP)による一党支配体制が続いているが、政権は長男のリー・シェンロン首相ら「第3世代」による集団指導体制に移行していた。

 リー・クアンユー氏は、シンガポールが英連邦自治州になった1959年に初代首相に選出。65年のマレーシアからの分離独立後は共和国の首相となり、90年まで通算31年にわたり政権を担った。

90年に第1副首相だったゴー・チョクトン氏に首相の座を譲り…

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