--今後、日本がAIIBに参加すれば中国の影響力は小さくなるか
「状況は完全には変わらないだろう。例えば、中国は日本より経済規模が大きいにもかかわらずADBで小さな出資比率しかないことや、日本がAIIBの創設メンバーでないことを理由にして、日本の大規模な出資は認められないと主張するかもしれない。『大規模な出資には創設メンバーすべての合意が必要だ』として、ハードルを高くする可能性もある」
--中国の影響力拡大は避けられないか
「中国は巨額の資金を有しており、途上国は資金を必要としている。中国は世銀などに代わる選択肢を提供しているわけで、途上国がノーということは想定しがたい。米国が国際通貨基金(IMF)など既存の国際金融機関の改革に乗り出したとしても、出資比率が数%上がるだけでは何の効果もない。中国は改革を歓迎する一方で、AIIBの動きを弱めることはない」
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「米のオブザーバー参加ありえる」
マリー・ヒーバート氏(戦略国際問題研究所上席研究員)
--中国はAIIBで何をしようとしているのか
「中国が国際社会でより大きな役割を担おうとしていることは明らかだ。アジアの周辺国とのつながりを強めることは貿易や人の移動を促進することにもつながる。中国は世銀など既存の体制のなかで大きな役割を与えられておらず、AIIB設立に向かうことは驚くことではない」