安倍晋三首相は7日午前の衆院予算委員会で、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設計画見直しについて「第三者委員会で経緯と責任の所在について議論していただくことになる」と述べた。また、「世界の人々を感動させる大会にする最終的な責任は私にある。大会までに間違いなく完成させるよう全力を尽くしていく」と強調した。
見直しをめぐり責任が問われている下村博文文部科学相は、「4月に問題の報告を受けて以降、見直し案の具体的な検討を行い、6月に安倍首相に対して(原案デザインを手掛けた)ザハ・ハディド氏の案と見直し案のメリット、デメリットについて説明した」と経緯を説明した。
また、「『さらに研究を進めるように』との安倍首相の指示を受け、最大限の努力をするように努めてきた」とも発言。そのうえで「できるだけコストを抑制し、国民に歓迎していただけるような対応をすることが最も責任を果たすことになる」と述べた。