ミラノ酒フェスティバルは昨年に引き続き2回目の実施だ。昨年の入場者数は約800人であったが、主宰者のマルコ・マッサロットさん(NOP LA VIA DEL SAKEの代表)は「今年は倍近い1500人程度の方が来場くださり、酒への関心が年々増しているのを実感します」と語る。
酒愛好家だけでなく、イタリア料理を主体とした飲食業の人間にとっても新しい商材として酒が注目されている一方、定着しつつある和食の理解をさらに深めていくにも酒の活躍の余地は大きい。イタリアにおける酒の構図をこのように読んでいるマッサロットさんは、東北の食材を使った料理教室も企画した。
今年5月からの食をテーマにしたミラノ万博のおかげで、市内のあらゆるところで酒に関するイベントがさまざまな団体によって実施されてきた。若干、食傷気味でさえあるかもしれない。
ミラノ酒フェスティバルはマッサロットさんが2013年、欧州では「酒先進国」のフランスのパリで行われた酒サロン(Salon du sake)に出向き、ミラノでも実施する価値があると確信し、「酒後進国」のイタリアでの実施を昨年企画した。実は今回の約1500人の来場者という数字は、2013年のパリの酒サロンの1400人と近い。
そのパリの酒サロンを主宰している酒サムライでもあるシルヴァン・ユエさんも今年の10月31日-11月1日に2回目を実施する。来場予想数は2500人から3000人と見込んでいる。
2012年から2014年までの2年間、日本酒の日本から海外市場への輸出は15%の伸びであるが、ヨーロッパは33%、フランスは38%の伸びがあるとユエさんは指摘する。この数字が、今年の強気の予想の背景である。