日本酒への関心は確実に高まりビジネスの潜在性にも気づき始めた人たちが増えている。だが、ゲームはまだはじまったばかりなのだ。前年比の成長率が驚くほどに高いのは前年の絶対値が低すぎるからだ。
その証拠に酒フェスティバルに出展している欧州人たちの過去の経歴を聞いていくと、酒や食ともまったく無縁の人たちが多い。酒フェスティバルを主宰しているマッサロット氏自身、デジタルマーケティング会社の経営が本業だ。
それにも関わらず、まだ酒市場が成熟したわけでなく酒文化さえ根付いていないなかで、いわゆるアーリーアダプターはトレンドの先を追いつつある。
ビジネスパーソンが目を光らせないといけないのは、この点だろう。
コアなファンはがっちりと掴みたい。彼らの歩調にはついていかないといけない。が、そこにリズムをあわせ過ぎると商売の足元はぐらつく。エントリーレベルにも至っていない人たちが山ほどにいるのだ。
ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。
安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)とフェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih