【100万ヘクタール再生計画始動 インドネシア APPの挑戦】(4-2) (2/6ページ)

2015.9.29 05:00

APPの景観地域で自生種のフタバガキ科を植樹したITTOのマ・ファンオク博士(中央)。右端はAPPJのタン・ウイ・シアン会長(インドネシアスマトラ島リアウ州ギアム・シアク・ケチル)

APPの景観地域で自生種のフタバガキ科を植樹したITTOのマ・ファンオク博士(中央)。右端はAPPJのタン・ウイ・シアン会長(インドネシアスマトラ島リアウ州ギアム・シアク・ケチル)【拡大】

  • 持続可能性・ステークホルダー担当役員アイダ・グリーンベリー氏

 APPは現在、インドネシアと中国で140万ヘクタール(東京都の6倍に相当)の植林地を管理。これに加えてインドネシアの熱帯雨林100万ヘクタールを再生・保護する活動を下支えしている。

 このプロジェクトにも絡み、植物生態学で世界的な権威の宮脇昭・横浜国立大学名誉教授が昨年10月にスマトラ島の現地を調査。自生種であるフタバガキ科のメランティを植樹し、「持続可能な土地本来の森を育てよう」と呼びかけた。

 成長が早い外来種のユーカリやアカシアの商業植林は、製紙メーカーには欠かせない。だが、生態系への影響などを考え、環境に配慮した資源循環型経営を実現するためにも、自生種で荒廃地を再生する1万本植樹プロジェクトが必要と判断した。

 植樹は、インドネシアの環境・林業省が管轄する森林調査開発機関と進めるが、8月11日の植樹式には同機構と協働する政府間機関、国際熱帯木材機関(ITTO、本部・横浜)も参画。同森林経営部プロジェクトマネージャで、韓国出身のマ・ファンオク博士は「APPのパートナーとして活動をバックアップしたい」と協力を約束した。

 APPがこれまで環境保護団体などから批判を受けた背景には、森林保護に関する国内ルールと国際基準の間に大きな開きがあったことが挙げられる。

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