自らも起業家経験が豊富なサンブリッジグローバルベンチャーズの平石郁生社長【拡大】
--起業家精神を促進しようとデザインされた政府主導のプログラムについては懐疑的な見方が多いですが、その中では成功していると言えるプログラムに関わっていますね。大阪市が中小・ベンチャー企業の育成に向けたプログラムの一環として、インキュベーションセンターを運営しているとか
「大阪市はプログラムから利益を上げることを目的にしているわけではありません。大阪の経済は過去20年間で大きく変わりました。数字だけで見れば、大阪には何千もの中小企業がありますが、そのほとんどがパナソニックやシャープといった大規模製造業の下請け工場で、タテの供給関係を構成する小さな部分なわけです。独立した、起業家精神のある企業とは異なります。もちろん関西でもこのような傾向は変わりつつありますが、人々の姿勢はゆっくりとしか変わりません。明らかな変化が見られるまでには、あと5年から10年はかかるでしょう」
◆適任人材確保に課題
現在、平石氏は日本発グローバルベンチャー企業の投資・育成を進めるサンブリッジ グローバルベンチャーズの社長を務めるが、もともとはシリアルアントレプレナー(連続起業家)であり、投資を受ける側の立場にいた。初期の創業メンバーであったウェブクルーは株式上場を果たし、共同創業したインタースコープ(現マクロミル)をYahoo! Japanに売却した経験も持つ。