【日本発!起業家の挑戦】失敗体験から多くを学ぶ (5/6ページ)

2015.10.6 05:00

自らも起業家経験が豊富なサンブリッジグローバルベンチャーズの平石郁生社長

自らも起業家経験が豊富なサンブリッジグローバルベンチャーズの平石郁生社長【拡大】

 「失敗の見方が変わらなければ、こうした人材が経済活動に貢献することは難しく、社会全体にとって大きな損失です。もっと悪いのは、若い人たちが失敗や挫折に対する強い拒否反応を見て育ち、会社を立ち上げることも革新的なことに取り組むのも怖くてやめてしまうことです。法律やスタートアップの資金調達は急速に良い方向に向かっていますが、人々の姿勢や態度を変えるのはなかなか難しいのです」

 --起業に失敗した人が、他の会社に就職するのは簡単になってきていますか

 「インターネット関連の事業をしていた人なら、そうですね。楽天やグリー、ディー・エヌ・エーといった会社は失敗を悪いこととは考えず、時には仕事上価値のある経験と評価します。もっと型にはまった業界では起業の失敗が就職の妨げになるかもしれません」

                ◇    ◇

 平石氏のような人が、日本の新しいスタートアップの生態系で最も重要な役割を担う。VCへのアクセスのしやすさや良い大学の存在も確かに重要だが、日本でスタートアップの生態系が自然に成長しはじめるのは、VCによってではなく起業家たち自身によってその道筋が決められるようになったときだろう。米サンフランシスコでは、成功した起業家が次の世代の起業家を指導するようになって、7世代ぐらいになる。日本ではやっとその第1世代が誕生したところだ。

 変化の激しい時代に日本のスタートアップ界に関わっていられることは素晴らしいことだ。日本にとって有効な公式は何か、誰もが必死に見つけ出そうとしている。これについて、平石氏は「シリコンバレーをそのままコピーしたくはないし、してもうまくいかない」と述べている。社会が変わるのが難しくても、自分で変えられるところを変えていく。そんな姿勢が、時間はかかっても日本社会に合ったジャパンウェイの成功を形作っていくことを期待する。

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