日本の雇用者の週労働時間はどうなっているか。総務省の労働力調査(13年)によると、週労働時間35~39時間以内の人は全雇用者の8%。40~48時間以内が41%、49~59時間以内が12.7%。なんと、週60時間以上働く人が8.8%もいる。12年調査では、30代男性の18.2%(144万人)が週60時間以上働いていた。
この割合をおおまかではあるが先の論文に当てはめると、日本の雇用者の約6割が長時間労働による脳卒中のリスク上昇にさらされており、特に30代男性の約2割は、度を越した長時間労働で脳卒中と心臓病のリスクが高まっている、といえる。
脳・心臓疾患に係る労災支給決定件数(死亡)は、近年百数十件で推移し、13年度は133件だった。もちろん氷山の一角に過ぎない。