TPPの大筋合意後、中国は猛然と巻き返しに出た。今月1日には、韓国・ソウルでの日中韓首脳会談で、足踏みが続いていた日中韓FTA(自由貿易協定)の交渉を加速することで合意した。
さらに日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国にオーストラリア、ニュージーランド、インドを加えた計16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)も交渉中だ。より関係国が多いFTAAPが実際にまとまるとは中国も思っていないはずで、TPPに加入する国が増えるのを止めるための方便と思われる。
一方で、中国はTPPへの関心も繰り返し表明してきた。最近も意外な人物の口からそれが飛び出した。
「中国はTPP加入に興味を持っている。いくつかの理由で入っていないが、解決は可能だろう」。AIIB(アジアインフラ投資銀行)総裁に内定している金立群・元中国財政省次官は10月22日、米国での講演でそう話した。