安倍晋三首相が編成を指示した平成27年度補正予算案は、力強さを欠く個人消費を下支えする臨時給付金が目玉となる。景気回復に伴う賃上げの恩恵を得られていない低所得の年金受給者に焦点を絞り、消費の底上げにつなげる狙いだ。
臨時給付金は首相の肝煎りで、1人当たり3万円の支給額は、21年の定額給付金(1万2千円)と比べ異例の規模といえる。財務省は当初、3千億円規模の予算措置に難色を示したが、首相は消費税率引き上げや物価上昇で負担感が増している低所得の年金受給者(約1千万人)に対するピンポイントでの刺激が必要と判断した。
安倍首相が掲げる「名目国内総生産(GDP)600兆円」の達成には、GDPの6割を占める個人消費の拡大が欠かせない。だが、足元の消費はなお弱含んでいる。