ソウルの韓国国会前で中国との自由貿易協定(FTA)に反対する農業従事者(AP=共同)【拡大】
税収先食いの恐れも
韓国左派系・ハンギョレ紙によると、青年希望ファンドへの参加を職員に指示した銀行もあり、店舗ごとに行員の参加率が集計されたという。
家族らの名義での加入要求や、「窓口行員は1万ウォン、窓口後ろの責任者2万ウォン」といった具体的な指示が飛び、店舗間の実績競争の様相を呈したという。内部では「一体誰が誰を助けるのか」という自嘲的な声が出たという。
FTA対策の寄付も、韓国政府の肝いりで行うため、目標達成は確実とみられるが、奉加帳のような仕組みにはリスクを伴う。
ほかの投資や支出の抑制につながり、法人税や所得税などの税収を先食いする恐れがある。目先の安易な企業頼みは、自律した国家財政のたがを緩める悪癖になりかねない。