【アジア版IMF】日本の悲願成就、中国との関係に腐心 (2/2ページ)

2016.2.18 23:19

シンガポールでインタビューに答えるAMROの根本洋一事務局長(共同)

シンガポールでインタビューに答えるAMROの根本洋一事務局長(共同)【拡大】

 アジア通貨危機発生直後、日本は「アジア通貨基金」(AMF)創設を提唱したが、米国抜きの金融秩序形成を警戒した米国の反対で頓挫した経緯がある。同盟国である日米の金融当局者らは水面下で攻防を繰り広げ、「アジア版IMF」の誕生はいったん遠のいた。

 一方で日本は、米国と協調し、貧困撲滅に挑む世界銀行のアジア版、アジア開発銀行(ADB、本部マニラ)を主導し、歴代総裁も輩出してきた。そしてADBは、地域での影響力拡大を狙う中国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に“挑戦”を受けている。

 11年のAMRO立ち上げで日本は、初代所長に中国国家外貨管理局出身の魏本華氏を充てることで同意。出資比率も、日本と中国が32%と同率首位にし、韓国は16%、ASEAN諸国を20%とするなど、中国とのバランスに配慮した。

 影響力拡大へ、中国は人民元の国際化にも躍起だ。中国を抱き込み、地域の財政・金融の実態を相互監視するAMROが、健全な経済の安定と成長へ大きな役割を担えるかが、日本に課せられた課題だ。(シンガポール 吉村英輝)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。