国家観光局の幹部は「ブラックリスト入りした観光客は、自分のマナー違反行為について責任を取らなければならない」などとコメントしている。
中国の公衆トイレでは、使用済みのペーパーを流さずに放置したり、トイレの洗面台で体を洗ったり、ひどいケースでは便器外の床に排泄したりとという光景がよく見られてきた。多くの公衆トイレは汚れが目立ち、ひどい悪臭が漂う。トイレットペーパーを持ち帰るなどの行為も多い。中国人が海外渡航先でこうした行為に及ぶケースも多く、今回の国家観光局の方針も、中国国民のトイレマナー改善が目的のようだ。
国家観光局の李金早局長は、中国のトイレマナーについて「トイレを使った後の始末について、わずか1分間の手間をも惜しんでいる。トイレのマナーは、中国ではまだまだ普及していないのが現状だ。トイレ革命はトイレの建設・管理面だけに留まらない。より重要なことは、現在のトイレ文化を根本から変えていくことだ」と述べている。