ただ、この計画が完了しても、中国全体の中ではまだほんの一部で、都市部以外では資金不足や技術不足などから厳しい状況があまり変わっていないのが実情という。全体に行き渡るのには、まだかなりの時間がかかりそうだ。
昨年は5人をリストに
一方、マナー違反者を載せるという「観光客ブラックリスト」は、国家観光局が昨年12月に5人を載せて公表した。うち1人は昨年9月、日本の札幌市内のコンビニで、会計前にアイスクリームを食べ始めた妻が男性店員に注意されたことに腹を立て、店員の顔を殴ってけがをさせ北海道警に傷害容疑で現行犯逮捕された男。また、10月にカンボジアから中国への帰国途中の航空機内で、座席のリクライニングをめぐってトラブルになり、機長の判断で機外に降ろされた四川省の男女3人、さらに8月に中国国内の観光地で子供の入場料の支払いをめぐってガイドにコップを投げつけてけがをさせた湖南省の男がリストに載った。