【ロンドン=岡部伸】英財務省は18日、6月の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった場合、国内総生産(GDP)が6%以上落ち込むとする試算を発表、経済水準が永久に低下したままになると警告した。
試算によると離脱して英国とEUが新たな貿易協定を結んだ場合、EUとカナダとの協定のように主力の金融業などサービス業に規制が課せられれば、2030年のGDPは6・2%前後減少する。EU非加盟国としてEU単一市場に参加する枠組みを活用したとしても、ノルウェーのように農水産物への関税が課せられ、GDPが3・8%前後落ち込むという。
EU単一市場から離れると、英国の貿易と投資は縮小。生活水準が低下し、GDPの8割を担うサービス業が影響を受け、330万人の雇用が脅かされると懸念している。
オズボーン財務相は、離脱するとEUへの負担金がなくなるが、著しい経済の縮小で政府税収は最低でも200億ポンド減るとして「英国民は永遠に貧しい状態になる」と警告した。一方、EU離脱派議員は「試算より有利な協定は可能」と反論している。