G7 財政出動の対応はなお温度差 為替は争点化避ける (2/2ページ)

2016.5.21 00:03

 これに対し、財政規律を重視するドイツは「(自国は)成長を維持している」(ショイブレ財務相)と財政出動に慎重で、会合でも同様の主張をしたもようだ。欧州連合(EU)離脱問題を抱える英国も消極的な姿勢にある。一斉に財政出動で足並みをそろえたリーマン・ショック時ほど世界経済は悪化していないとの認識も根強い。

 会合では、財政政策の中身や民間投資の重要性も話題になったという。

 為替については、大きな議論にならなかった。

 円相場は今月上旬に1ドル=105円台まで円高ドル安が進行し、麻生氏は「過度で無秩序な動きだ」として、為替介入も辞さない構えを示唆した。急激な円高は企業収益を悪化させ、日本経済に打撃を与えかねないからだ。

 これに対し、米国はルー財務長官が「市場は秩序的」と牽制(けんせい)。通貨安政策を行っていないかどうかをチェックする「監視リスト」に日本を指定するなど、これまで日米のさや当てが続いていた。

 この日の会合で、麻生氏は「通貨の切り下げ競争を避けることはG20(20カ国・地域)などでも確認されている」とする一方、過度な相場変動に懸念を示すだけにとどめた。

 為替介入に他の参加国の理解を得るのは簡単ではない。米国の利上げ観測が強まったことで、20日の円相場が1ドル=110円台前半で取引されるなど、円安傾向で落ち着いていることも影響した可能性がある。

 同日夜に会合の内容が報じられた後も、円相場は大きく動かず、市場の受け止めは限定的だった。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。