政府統計などによると、15歳から24歳の先住民の若者の自殺率は、その他の若者より5~6倍高い。先住民の死亡を原因別にみると、45歳以下では自殺が最多となっている。
経済的な苦境や精神的な支えになる伝統文化の喪失、さらにインターネットで得られる情報が、豊かな都市住民との格差感を助長しているとの指摘もある。
「残念ながら我々の多くのコミュニティーで、自殺未遂はあまりに日常的だ」
先住民社会の「大酋長」のひとりは米メディアに嘆いた。
「ウルトラ・リッチガール」
一方、カナダ西海岸には、これとは正反対の豊かなアジア系がいる。急増している中国系の富裕層だ。
「バンクーバーのウルトラ・リッチガール」というネット上のリアリティーショーが最近、カナダや中国でヒットした。有名ブランドの服に身を包み、高級レストランでの食事を日常的なこととして過ごす中国系子女の生態を描く。
登場する大学院生(23)の女性はニューヨーク・タイムズに対し、両親が住む上海ではフェラーリや最高級クラスのベンツに乗るが、カナダではそれほど目立たないアウディを運転していると話す。