中国では「ネット監視」も人海戦術 1件「9円」の書き込み部隊が世論誘導 (1/4ページ)

2016.6.12 17:08

中国当局による言論弾圧の可能性が指摘される書店関係者らの失踪問題を受けてデモ行進する市民ら=1月10日、香港(ロイター)
中国当局による言論弾圧の可能性が指摘される書店関係者らの失踪問題を受けてデモ行進する市民ら=1月10日、香港(ロイター)【拡大】

 やはり世界最大の人口と労働力を擁する国家である。中国ではインターネット上の世論誘導でさえ、人海戦術で行われている一端が明らかになった。米国大学の研究チームの調査では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで年間5億件近くもの「書き込み」が政府が関与する人物の手によって行われているという。書き込み1件ごとにわずかな報酬を得る「歩合制」のような賃金で働く学生もいるとされ、中国・電脳インテリジェンスの最前線は、地道なカキコで成り立っているのか!?

 謎の情報工作集団「五毛党」

 米ハーバード大のデータ分析研究チームの報告が話題を呼んでいる。中国政府が報道や情報の統制をするため、SNS上で年間、約4億8800万件もの「カキコ」をしていたことが分かったからだ。米CNNが伝えた。

 中国当局はグーグルやフェイスブック、ツイッターのようなソーシャルメディアを日常的にチェック。当局にとって、都合の悪いキーワードが拡散していないか厳しい監視の目にさらされている。

 ネット監視の担い手として「五毛党」と呼ばれるネット情報工作集団の存在がよく知られている。

韓国・中央日報(日本語電子版)が昨年4月に伝えた米自由アジア放送の報道によれば…

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