中国経済失政…尻ぬぐいは誰に? 最高指導部内に渦巻く批判と牽制 (2/3ページ)

2016.6.12 17:08

中国全人代で政府活動報告に向かう李克強首相。左は習近平国家主席=3月5日、北京の人民大会堂(共同)
中国全人代で政府活動報告に向かう李克強首相。左は習近平国家主席=3月5日、北京の人民大会堂(共同)【拡大】

 発言の背景は

 呉氏が権力争いとみる根拠は何か-。

 中国は景気が減速し続けているが、今年第1四半期の主要経済指標の発表を受け、底割れリスクは低くなっているとの見方もなくはない。

 そうした中、インタビューは一般的に、中国経済の現状と先行きに対して最高指導者が的確に判断し、いかなる問題にも対処していく決意を国内外に表明することで中国経済に対する懸念を払拭(ふっしょく)したい狙いもあるとみられていた。

 しかし、呉氏は「それよりも、むしろインタビューは習国家主席と李克強首相の間で展開されている権力争いと密接に絡んでいる」と言い切る。

 その理由を「インタビューで、権威筋が直接的にも間接的にも中国経済の現状に対する李首相の判断と、李首相を中心とする国務院のこれまでの経済政策を批判していたようにみえる」と説明する。

 ちなみに、李首相は中国経済の景気が減速していることを認めてはいるが、なおも合理的なレベルを保っていると主張する。

 こうした主張も念頭に置いてか、インタビューでは権威筋が「金融緩和で経済成長の加速を促し、負債比率を下げるという幻想を完全に捨て去る必要がある」と訴え、金融緩和で株式市場と不動産市場の活性化を柱に成長を支えようとしてきたこれまでの経済政策を批判した。

一方、インタビュー記事の刊行と同じ日に、国営通信の新華社は…

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