国内企業が付加価値を高める設備投資を増やそうとしている。日本政策投資銀行が4日発表した平成28年度の設備投資計画調査によると、全産業の国内投資は27年度実績比10・9%増の17兆5128億円となった。増加は5年連続。医薬品やリニア中央新幹線、航空機など成長分野への投資が増えている。
調査は6月に実施し、資本金10億円以上の大企業2077社から回答を得た。28年度は製造業の投資計画が27年度実績比14・5%増となり全体を押し上げた。年初からの円高・株安にもかかわらず、2桁増を確保した。非製造業も8・8%増と高い伸びを見込む。
製造業を牽(けん)引(いん)したのは化学。医薬品や化粧品、紙おむつなどの衛生関連品が増加。自動車もモデルチェンジ、生産効率化などの投資を見込み、14・2%増。電気機械は能力増強投資が一服し、0・9%の微増にとどまる。
製造業の投資動機をみると、「能力増強」は全体の24・3%と前年度比4ポイント低下した。一方、「新製品・製品高度化」は4ポイント上昇の18・6%となり、次の成長につながる投資計画が増えている。