
海上自衛隊の水陸両用飛行艇US2(海上自衛隊のホームページから)【拡大】
飛行艇開発で世界をリードした日本
一方、四方を海に囲まれた日本は大東亜戦争前から飛行艇の分野で世界をリードし、川西航空機(現在の新明和工業)が九七式飛行艇や二式大艇を開発した。とくに最高時速465キロ、偵察時の航続距離が8200キロ、20ミリ機関砲5基、7・7ミリ機銃4基を装備した二式大艇は「空飛ぶ戦艦」とも呼ばれ、太平洋戦域で相まみえた米軍を驚かせた。
この飛行艇開発の技術は戦後も継承され、新明和工業は水陸両用の飛行艇として日本で初めてとなったUS1を開発。1975年に1号機が完成した。
新明和工業はUS1の性能をアップした新たな水陸両用飛行艇の開発に着手。2003年12月に初飛行に成功し、2007年3月から運用を開始。US2と命名された。
群抜く性能誇る海自US2
海上自衛隊が保有・運用するUS2は全長33メートル、最大離陸重量47・7トン、航続距離は4500キロ。最大の特徴は3メートルの高波でも着水が可能で、短距離での発着もできる。水陸両用飛行艇としてはカナダ・ボンバルディア社のCL415(双発プロペラ)、ロシア・ベリエフ社のBe200(双発ジェット)があるが、着水可能な波の高さがそれぞれ1・8メートル、1・2メートルに過ぎず、US2の能力の高さが分かる。