
海上自衛隊の水陸両用飛行艇US2(海上自衛隊のホームページから)【拡大】
豪州への潜水艦売り込み失敗の二の舞となる?
中国が自主開発したAG600は、まさにこうした情勢下で公開された。すでに17機を受注しており、ニュージーランドやマレーシアなどが関心を示しているという。
武器輸出をめぐっては、オーストラリアの次期潜水艦受注競争で、当初は日本が有利とされながらフランスに敗北した苦い経験がある。日本政府は、通常型潜水艦では世界トップクラスとされる海上自衛隊の「そうりゅう型」潜水艦を売り込もうとしたが、軍事技術移転や現地の雇用問題などが絡み、豪州は武器輸出のノウハウを豊富に持つフランスを選んだ。
US2が世界トップクラスの性能を誇るのは紛れもない。だが中国は、日本が武器輸出三原則にがんじがらめになっていた間、アジアやアフリカなどへの武器輸出の実績を積み重ねてきた。最近ではタイが中国から通常動力型潜水艦3隻を購入することを決めている。うかうかしていると飛行艇のセールスでも中国のAG600が世界を席巻していたということにもなりかねない。