
海上自衛隊の水陸両用飛行艇US2(海上自衛隊のホームページから)【拡大】
中国では開発中からAG600への関心が高く、2014年にメディアが相次いでAG600を紹介する記事を出したが、いずれもUS2を意識したものだ。中には「中国はこの機(AG600)によって、日本の飛行艇US2を一気に抜いて、世界最大の飛行艇製造国になる」と強い期待を寄せたものもあった。
中国は特殊部隊の奇襲用に利用?
中国メディアはAG600について、サッカー場ほどの広さに一気に12トンの水を空から放水し、森林火災などの災害に対応でき、海難事故などでは一度に50人を救助できる、と伝えている。
ただ、AG600は上空から潜水艦の動向を警戒・監視し、攻撃する対潜哨戒機など軍用機として利用されるのは確実だ。一度に50人が救助できるなら、完全武装した多くの特殊部隊隊員を搭乗させて、紛争地に派遣することも可能になる。
要するにフィリピンやベトナムと領有権を争っている南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島やパラセル(中国名・西沙)諸島にAG600を飛ばして、武装兵に急襲させることができる。事実、中国の大手ポータルサイト「新浪網」は2015年7月に「中国最大の飛行艇は南シナ海奇襲に用いる。特殊部隊を送って島を奪取」というタイトルの記事を掲載した。