国産バイオジェット燃料導入へ インフラ整備を具体化、CO2対策の切り札に (4/4ページ)

2016.8.22 07:02

ミドリムシ由来の国産バイオジェット燃料計画をアピールするユーグレナの出雲充社長(左から3人目)ら。国産化の実現に向け期待が高まっている=2015年12月、羽田空港
ミドリムシ由来の国産バイオジェット燃料計画をアピールするユーグレナの出雲充社長(左から3人目)ら。国産化の実現に向け期待が高まっている=2015年12月、羽田空港【拡大】

 ただ、給油拠点の羽田空港は東京五輪で世界の選手団を迎える日本の玄関口になるうえ、新滑走路の建設で土地も手狭になる。検討委では国交省から「羽田決め打ちではなく幅広く検討してほしい」と要望が出るなど、政府も一枚岩ではない。

 また、官民の期待を集めるユーグレナも、燃料を製造する実証プラントの設計段階で課題が見つかったとして、12日に稼働開始時期を18年前半から19年前半まで延期することを発表した。

 バイオジェット燃料の導入計画は「東京五輪ありき」で進められているため、スケジュールの遅れは命取りだ。もし失敗すれば、五輪のお祭りムードだけでなく、その後の国産燃料実用化に向けた取り組みにも水を差しかねない。政府や関係業界が協力関係をいかに構築できるかが問われることになりそうだ。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。