【高論卓説】再開発至上主義に陥る「株式会社東京都」 築地移転延期と新国立問題の深層 (1/3ページ)

会見を開き築地市場移転の延期を表明する小池百合子東京都知事=31日午後、東京都新宿区の東京都庁(寺河内美奈撮影)
会見を開き築地市場移転の延期を表明する小池百合子東京都知事=31日午後、東京都新宿区の東京都庁(寺河内美奈撮影)【拡大】

 東京湾を横断する新交通ゆりかもめの市場前駅に近づくと、巨大な建物が車窓を覆う。「11月7日 豊洲市場 開場!」の白い横断幕が台風一過の青空に浮かび上がる。駅の改札口を出ると、新市場に新橋からつながる環状2号線をまたぐ陸橋の工事現場が見えた。

 復路は、汐留駅で乗り換えて大江戸線で地下に潜る。沿線は「勝どき東地区」をはじめ、再開発計画がめじろ押しだ。国立競技場駅で下車してみれば、白いフェンスに囲われた中で、新国立競技場も建設が進んでいる。

 東京都の小池百合子知事はこの日、8月31日に築地市場から豊洲市場への移転の延期を発表した。

 「東京大改革」を掲げて当選した小池知事が焦点を当てているのが、豊洲市場の移転問題と東京五輪の巨額な施設建設費と運営費用である。外部の有識者を入れた特別チームを編成して問題の解明に当たろうとしている。

小池知事が見失ってはならない視点は…