ただ、個人預金者から取る各種手数料を増やすと大きな反発が予想される。
このため、メガバンクは、大口預金者である企業や金融機関の預金口座について維持手数料を取れるか研究に着手。各行は既に、海外の金融機関から預かる決済用のお金(円預金)に手数料を課している。
これに先駆け、ゆうちょ銀行は同行利用者同士の送金手数料について月4回目以降の利用の場合、1回ごとに123円を徴収する仕組みを整え、10月から実施する。手数料の復活は9年ぶり。マイナス金利で収益源だった有価証券の運用益が細る中、無料でサービスを続けるのは難しいと判断した。
同様に、地方銀行も含めた銀行各行は今後、収益確保に向けた取り組みを慎重に進めていくとみられる。