EIAの報告書が公表されたころ、象の保護団体《セーブ・ザ・エレファンツ》なども、中国の象牙違法取引が、規制取締り能力を超える規模と化し《制御不能状態》だと警告する報告書を公表予定であった。《象牙価格は北京で13・5倍に達した》という。
中国が国連環境機関を盗聴・ハッキング?
次第に強くなる国際団体の対中攻勢に危機感を強め、中国はナイロビのUNEPの盗聴やハッキングをしていたのではないのか? マネーロンダリングも、中国共産党・政府高官と象牙密輸業者とのカネの流れを隠ぺいする目的だったのではないか? では、台湾人の役割は何か、疑問は残る。小欄の見立てはこうだ。
《中国が台湾の政財界要人を籠絡するため、象牙を贈る仲介要員だった。従って、台湾当局と対立してでも、中国人とともに台湾人も中国送還をせざるを得なかった…》
ケニアは、中国の圧力を受け、スパイ活動を不問に付し、詐欺罪に仕立て上げたのかもしれない。見返りには事欠かぬ。
例えば、中国企業がナイロビとタンザニアとの国境に近いモンバサ港を結ぶ3870億円もの鉄道建設事業計画を締結・受注したが、総工費の9割を中国輸出入銀行が特別融資する運びになっている。モンバサ港の拡張工事も中国路橋工程有限責任公司が行う。鉄道+モンバサ港の連結は、東アフリカ最大規模の輸送インフラとなる。