ミスター・スタバに熱い視線 次の米大統領選に出馬? 「打倒トランプ」の期待 (1/3ページ)

 退任を表明した米コーヒーチェーン大手スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)をめぐり、政界進出の観測が高まっている。政治問題に積極的に関与し、国民的人気が高い「ミスター・スタバ」の次期大統領選出馬への待望論も盛り上がる。大統領の座を射止めたトランプ氏だが、早くも「刺客」の影におびえそうだ。

 「本人もまんざらではないのでは」

 米国の政界関係者やメディアがそう勘ぐるのも無理からぬところだろう。

 現在63歳のシュルツ氏は12月1日、来年4月3日付でCEOを退くと発表した。だが、電撃発表をしたはずの本人のそれ以降の発言が関心を集めることになる。

 少し振り返ってみよう。まず発表当日の会見だ。シュルツ氏は(今後も会長として)スタバを去ることはないとしながらも、公的な職に就く可能性はあるのかとの問いに対し、直接的な返答を避け、こう述べた。「スターバックスは社会的にインパクトを与えられる企業だ。退役軍人の雇用などを手がけてきた。今後も共同体に還元を続ける」

 さらに、米紙ニューヨーク・タイムズの取材に、「公職選挙に出る計画はない」と一見明言したように見えた一方で、心変わりの可能性を聞かれ、「今日の段階ではそう感じている」と含みを持たせるような言い方をした。

 シュルツ氏は1982年、スタバの小売り事業責任者として入社。シアトルの小さなコーヒーショップを世界的なコーヒーチェーンに育て、事実上の創業者とも称賛される。

社会に働きかける異色の経営者