
晴れ着姿の女性らが参加して行われた日本取引所グループ(JPX)の大発会で打鐘を行う麻生太郎財務相=4日午前、東京都中央区の東京証券取引所(納冨康撮影)【拡大】
大発会の4日、東京株式市場は急騰し、大幅反発した。日経平均株価の終値は、前年末比479円79銭高の1万9594円16銭と、この日の高値で取引を終えた。午後は東証1部銘柄の9割以上が値上がりするほぼ全面高が続いた。取引初日が値上がりしたのは2013年以来4年ぶり。
寄り付きは、184円高の1万9298円で取引が始まり、午前は一本調子で値上がりが続いた。さらに午後は一段高となり、終盤は上げ幅500円高をうかがう展開となった。終値は2015年12月7日以来、1年1カ月ぶりの高値水準。
前日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均など、欧米主要市場が上昇したことで、この日の取引に弾みがついた。
対ドル円相場は朝方の117円台後半から118円台前半へと円安ドル高が進み、値上がりの材料となった。
東証株価指数(TOPIX)の終値は、前年末比35.87ポイント高の1554.48。東証1部銘柄の騰落は、92%の1851が値上がり、6%の121が値下がりした。
値上がり銘柄のうちディー・エル・イーとタカタがストップ高で終了。ルネサスエレクトロニクスなども大きく上げ、7銘柄が10%超の値上がりとなった。
売買代金は2兆6851億円。トップは2%安だった東芝で、1000億円を超えた。