韓国機、遅延は当たり前? 定時到着率で世界トップ10漏れ JALに“完敗”も反論ばかり (3/4ページ)

広島空港で着陸直後に滑走路から外れて停止したアシアナ航空機。韓国の航空会社には「安全」と「定時運航」が求められる=2015年5月15日午前0時45分、広島県三原市(安元雄太撮影)
広島空港で着陸直後に滑走路から外れて停止したアシアナ航空機。韓国の航空会社には「安全」と「定時運航」が求められる=2015年5月15日午前0時45分、広島県三原市(安元雄太撮影)【拡大】

 利用客側にしてみれば航空機の定時運航を信じて行動しているわけで、目的地への到着が30分以上遅れたらストレスもたまるに違いない。

反論と言い訳の繰り返し

 朴槿恵(パク・クネ)スキャンダルで大統領不在の韓国政府だが、経済面などで国家を挙げて外国人観光客の誘致を目指していることに変わりはない。それなのに、韓国の航空会社は定時到着率「トップ10」漏れを謙虚に受け止めるどころか、反論と言い訳を繰り返している。

 韓国経済新聞によると、「トップ10」漏れを受け、大韓航空とアシアナ航空は「納得しがたい」という反応を見せたという。大手である両社は到着遅れの主な要因を航空交通管制の離着陸許可遅延にあるとし、航空会社側には責任がないとばかりに反論。事実、LCC便が急増したことによって、仁川(インチョン)国際空港や済州(チェジュ)空港などの交通量も増えている。つまり、空港が混雑すれば離着陸許可も相対的に遅れるしかないという構造を逃げ口上にしているのだ。大韓航空の関係者は韓国経済新聞の取材に対して「空港の事情のため離着陸の準備を終えても待機することが多い」とも主張している。

韓国側に外国人客を迎え入れる態勢が整っているのか?