官製春闘4年目で、経済界から政府に異例の要請 「将来不安の解消」求める

2017.1.17 20:57

経営側の春闘方針を説明する経団連の工藤泰三経団連副会長=17日、東京都千代田区(平尾孝撮影)
経営側の春闘方針を説明する経団連の工藤泰三経団連副会長=17日、東京都千代田区(平尾孝撮影)【拡大】

 今年の春闘も政府が民間企業に賃上げを促す4年目の「官製春闘」となった。ただ、17日に経団連が発表した経営労働政策特別委員会(経労委)報告には、経済界から政府への要請が盛り込まれる異例の内容となった。

 方針の中では「過去3年連続での賃上げ実現にもかかわらず、将来不安が根強くあり、生活防衛的なマインドと相まって、個人消費は力強さを欠き、経済の好循環を十分実感できない」と現状を分析。その上で、将来不安の解消を政府に強く求めた。特に、社会保険料などの法定福利費の増加率は、賃金の伸びを大きく上回っており、社員の手取り賃金の減少につながっていると指摘した。

 要請では「国民の痛みを伴うものであっても、持続的な社会保障制度の確立に向けた改革」を求めたほか、賃上げが消費拡大につながる環境整備を求めた。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。