
英エコノミスト誌(2015年8月21日号)の表紙【拡大】
逃亡者=中国は、勇者=日本に劣等感と嫉妬心しか抱けない
ジャーナリストにして作家のアンブローズ・ビアス(1842~1914?年)は、南北戦争(1861~65年)の戦没者記念日に、南軍戦死者の墓を飾る行為に反対した北軍退役将校のスピーチを批判して詩(うた)を残した。
「勇者は、勇者を敬う」
安倍首相は慰霊演説で、古今の日米関係を念頭にこの一節を使ったが、次のようにも表現した。
「歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史にまれな、深く、強く結ばれた同盟国となりました。それは、いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、ともに立ち向かう同盟です。明日を拓く、『希望の同盟です』」
オバマ大統領も応じた。
「最も激しく戦った敵同士は、最強の同盟をつくることができる。平和の果実は常に、戦争で奪い取ったものより重い。これこそ、この神聖な(真珠)湾が示す不朽の真実です」
日本と中国は、全く立場を異にする。安倍首相と中国の習近平・国家主席が「異例演説」に臨めば、こうなる?
安倍首相 「支那事変~大東亜戦争中、歴史に残らぬケチな遊撃(ゲリラ)戦しか行っていない中国は、日本と深く、強く敵対する関係となりました。中国は、いままでにもまして、世界を幾多の困難で覆う、民主主義に立ち向かう一党独裁国家です。アジアを切り裂く、『希望を削り取る国家』です」
習国家主席 「最も激しく逃げた中国共産党は、最悪の中日関係を作為的につくりあげた。平和の果実は常に、戦争で奪い取ったものより軽い。これこそ、この邪悪な(南シナ海~インド洋の海洋覇権を狙う、中国の)真珠の首飾り戦略が示す腐った現実です」