定員オーバーで閉まらぬエレベーター、水洗トイレで洗濯…真珠湾慰霊で見えた中華帝国の正体 (7/7ページ)

英エコノミスト誌(2015年8月21日号)の表紙
英エコノミスト誌(2015年8月21日号)の表紙【拡大】

  • 中国からの団体客らでにぎわう免税店=東京・銀座(宮川浩和撮影)
  • 真珠湾のアリゾナ記念館(奥)を訪れ、演説後に握手する安倍晋三首相(左)とオバマ米大統領=平成28年12月27日、米ハワイ州ホノルル市(代表撮影)
  • 安倍晋三首相とオバマ米大統領が慰霊に訪れた米真珠湾のアリゾナ記念館(手前)=ハワイ・オアフ島(鈴木健児撮影)

 安倍首相の慰霊演説にはこうある。 

 「祖国を守る崇高な任務のため、カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、テキサス、さまざまな地から来て、乗り組んでいた兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを2つに切り裂いたとき、『紅蓮の炎』の中で、死んでいった」

 『紅蓮の炎』は本来、大罪を犯して『紅蓮地獄』に落ちると、酷寒で皮膚が裂け血が噴き出し、紅色の蓮の花に似る、という仏教経典の教えに由来する。少数民族にとっての悪魔=中国共産党こそ『紅蓮地獄』が待っている。

 先述したが、日米両首脳の慰霊演説後に国営新華社通信が発信した論評記事の内、正解は《日米同盟を強化しようと目論んでいる》とのくだりだけだった。日米同盟は今後も、努力なしに深化は遂げられぬが、少なくとも今回の日米両首脳の慰霊演説は、悪魔を寄せ付けない神聖な儀式と成った。