【トランプ大統領始動】トランプ外交は経済からスタート メキシコ、カナダと電話会談 初の首脳会談は英国

2017.1.22 17:24

21日、米バージニア州ラングレーのCIAで演説するトランプ大統領(ロイター)
21日、米バージニア州ラングレーのCIAで演説するトランプ大統領(ロイター)【拡大】

 【ワシントン=小雲規生】トランプ米新大統領は就任翌日の21日、メキシコのペニャニエト大統領とカナダのトルドー首相と電話で会談した。またホワイトハウスは同日、トランプ氏が27日に初めての首脳会談の相手として英国のメイ首相を迎えると発表。トランプ氏はこの3カ国のいずれに対しても貿易関係の見直しや強化を求めており、トランプ外交が経済面から動き出したかたちだ。

 トランプ氏はペニャニエト氏との電話で、31日に貿易、移民、安全保障について会談することで一致。またトルドー氏とは二国間関係強化について意見交換し、近く会談することについても話し合った。

 両国はトランプ氏が再交渉を求めている北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟国。トランプ氏は両国が修正に応じなければNAFTA離脱も辞さないとしており、両首脳との会談でも協議されるとみられる。

 またトランプ氏は不法移民問題では「メキシコとの国境に壁を築き、費用をメキシコに負担させる」と主張してきた。2018年に大統領選を控えるメキシコは弱気な姿勢はみせられないとの声もあり、首脳会談での軋轢も予想される。

 一方、トランプ氏は欧州連合(EU)離脱を決めた英国には関係強化を求めてきた。米英間の自由貿易協定については「極めて迅速に」合意できるとしており、メイ氏を最初の首脳会談の相手に選んだことは意欲の強さの表れといえそうだ。

 トランプ氏は離脱を宣言した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)のような多国間の貿易協定よりも、二国間協定を重視する方針。大統領選勝利の背景となった有権者からの製造業復活の期待に応えるため、トップ外交で輸出市場の開拓を進める考えのようだ。

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