NAFTA再交渉に高い壁 トランプ大統領が宣言、メキシコは微妙 (2/2ページ)

2017.1.24 06:22

22日、ホワイトハウスでの高官の就任宣誓式で、オバマ前大統領が残した封筒を掲げるトランプ米大統領(ゲッティ=共同)
22日、ホワイトハウスでの高官の就任宣誓式で、オバマ前大統領が残した封筒を掲げるトランプ米大統領(ゲッティ=共同)【拡大】

 送金停止を懸念

 メキシコは輸出の約8割が米国向けで、米国との経済関係は生命線。米国が協定を離脱すれば、影響は計り知れない。離脱より再交渉の道を探ることが現実的だが、メキシコの立場も微妙だ。

 ペニャニエト大統領は、発効から20年以上たつNAFTAをより「時代に合ったものにする」ための話し合いには応じるとしている。NAFTAは米国にもメリットがあることを説明し離脱を思いとどまらせる考えとみられる。

 月末の首脳会談では、トランプ氏が主張する「国境の壁」とその建設費用の問題も注目される。メキシコ政府は費用を払わないと再三主張しているが、懸念しているのは壁の費用負担を拒否することで米国からメキシコへの送金を止められることだ。米国で働くメキシコ人からの送金は約250億ドル(約2兆9000億円)と石油に次ぐ第2の外貨収入源。送金が減ればメキシコの低所得層を中心に大きな打撃となる。

 ペニャニエト氏はトランプ政権への対応が「弱腰」などとして支持率が急落しており、2018年に行われるメキシコ大統領選は対米強硬派が台頭する懸念もはらんでいる。(ワシントン、ロサンゼルス 共同)

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