「阿波おどり」4億円超の累積赤字、徳島市と観光協会が対立…今年の開催は大丈夫? (3/4ページ)

毎年120万人以上が訪れる「阿波おどり」だが、地元の混乱で今夏の開催が危惧されている
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 なぜ赤字が発生するのか。観光協会側の経費の使い方などを指摘する声もあるが、協会は演舞場桟敷の購入・改修・設置の費用のほか、雨で中止になったときのチケットの払戻金、シャトルバスの運行費、看板製作費、前夜祭の会場費などが要因としている。

補助金打ち切り、指定管理も変更

 観光協会の事業は「公益目的事業」と「収益事業」に区分され、公益目的は阿波おどり事業や観光キャンペーン、姉妹都市交流などの観光振興事業。収益事業は「阿波おどり会館」と「眉山ロープウエイ」の管理運営事業、グッズ販売やレンタサイクルなどとなっている。

 収益の柱となる阿波おどり会館と眉山ロープウエイは市から年間8300万円の指定管理料が入っていたが、30年4月から5年間は、これまで担当してきた観光協会ではなく、徳島新聞社とその関連会社で構成する共同事業体が指定管理者に選ばれた。

 調査団は観光協会の組織・事業の財政的基盤といえる指定管理料が入らず、市からの補助金の打ち切りも予想され、3者による協力体制が維持できるかも懸念があるとして、「観光協会が累積赤字を解消しつつ阿波おどり事業を継続するのは困難」と結論付けた。

市と観光協会が別々に開催?

 調査結果を踏まえ、市は観光協会への30年度の補助金打ち切りを決定。さらに3月1日付で、観光協会の破産手続きを申し立てた。4億円余りの借入金を返済できなければ市が税金で負担することになるため、協会の保有財産が減る前に清算手続きを急ぐ方針だ。

観光協会は市の対応に反発