公示地価 商業地26年ぶりプラス転換 観光地「ブランド」が牽引、格差拡大も (1/3ページ)

ニセコ観光圏は訪日外国人旅行者などでにぎわい商業地としての需要も高まっている=3月下旬、北海道倶知安町
ニセコ観光圏は訪日外国人旅行者などでにぎわい商業地としての需要も高まっている=3月下旬、北海道倶知安町【拡大】

 国土交通省が27日発表した今年1月1日時点の公示地価は、三大都市圏を除く地方圏の商業地が前年比0.5%上昇と、1992年以来26年ぶりにプラスに転じた。住宅地、工業地を含む全用途の平均は0.04%の微増で下げ止まった。札幌、仙台、広島、福岡の地方の中核的な4市や県庁所在地を中心に、再開発や訪日外国人旅行者向けのホテル建設などが活発化した。

 全国平均は、商業地が1.9%のプラスで上昇は3年連続。住宅地は0.3%のプラスと、前年の0.02%の微増から上昇幅が拡大した。全用途でみると約2万6000の調査地点のうち、上昇が41%と10年ぶりに下落(38%)を上回った。

 地方圏の商業地では、中核的な4市が平均で7.9%と上昇幅が拡大。地方圏の住宅地は0.1%のマイナスで、下落幅が縮小した。雇用環境の改善や低金利政策の影響で、駅前といった利便性の高い地点が伸びた。工業地は0.2%のプラスで前年の0.4%の下落から反転、26年ぶりの上昇となった。三大都市圏は商業地が前年比0.6ポイント増の3.9%の上昇、住宅地が0.2ポイント増の0.7%プラスで上昇幅が拡大した。

 地点別の上昇率では、訪日客のリゾート関連需要が高まる北海道倶知安町が、商業地1位(35.6%)と住宅地の上位3位までを独占した。全国の最高額は東京都中央区の「山野楽器銀座本店」で、1平方メートル当たり5550万円。

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