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ソフトバンク、割安価格で“光IP”参戦 NTT牙城切り崩しに挑む

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ソフトバンク、割安価格で“光IP”参戦 NTT牙城切り崩しに挑む

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NTT東西のIP電話の契約数推移  ソフトバンクが来年度から、NTT東日本とNTT西日本の光サービス「フレッツ光」で利用できる割安なIP電話サービスを提供することが17日、分かった。フレッツ加入者向けのIP電話は事実上、NTT東西が独占して提供しているが、総務省が近く特例措置としてソフトバンクの参入を認める方針だ。来年1~3月から試験サービスで品質基準などを検証し、4月以降に自社ブランドで商用サービスを始める。

 NTT東西のフレッツ光の加入者は6月末で約1687万件。このうちIP電話サービス「ひかり電話」の利用者は8割強の約1425万件に上る。東京「03」、大阪「06」で始まる通常の電話番号を、そのまま利用できるIP電話はひかり電話だけのため、NTT東西による独占状態となっている。

 ひかり電話の料金は月額基本料525円と全国一律3分8.4円で、通常の固定電話に比べ割安。ソフトバンクは自社設備を活用することで基本料を500円以下とする一方、通話料も割安に設定する方向で検討している。

 ソフトバンクは、NTT東西から光回線を借りて自社ブランドの光サービスを提供してきたが2009年に撤退。NTT東西の代理店となり、「ヤフーBB光ウイズ・フレッツ」の名称でフレッツ光を販売している。契約数は12年3月末で161万件に上るが、IP電話利用者はすべてNTT東西のひかり電話を契約している。

 ソフトバンクは、ヤフーBB光ウイズ・フレッツの既存契約者や新規向けに自社ブランドのIP電話サービスを売り込む。

 同社はピーク時に516万件あったADSL(非対称デジタル加入者線)の契約者数が12年3月末で260万件に半減。ヤフーBB光ウイズ・フレッツの付加価値サービスを増やすことで、ADSLの半分の1680円(12年3月末)に低迷している契約者当たり月間収入を引き上げたい考えだ。

 総務省は、フレッツ向けIP電話サービスの市場開放に向けて4月から作業部会での検討に着手。同部会では、外部設備による品質安定や非常時の優先接続機能など品質基準に懸念を表明する意見もあったことから、市場開放に際しては電気通信事業法に定める「特例措置」に基づいて、一定の試験サービス期間を設定し、品質基準を検証することにした。(芳賀由明)

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