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電機
ソニー収益改善へ資産見直し DeNA株売却、ソネット完全子会社化など
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ソニーが資産と事業の見直しを急いでいる。保有するディー・エヌ・エー(DeNA)全株を7日、野村証券に435億円で譲渡し資産売却を進める一方、インターネット子会社のソネットエンタテインメントを完全子会社化するなど成長分野には積極投資。本業のエレクトロニクス部門が不振の中、資産構成を見直すことで収益の改善を目指す。
保有株の売却では、子会社で医療情報サイトを運営するエムスリー株の一部を2月、ドイツ証券に142億円で売却。また米ニューヨークにある米国本社ビルも売却を決め、東京都品川区のオフィスビルも2月、1111億円で機関投資家に売却した。資産を圧縮し、経営効率を高める狙いだ。
「資産の軽量化では事業も含めて見直す」(平井一夫社長)方針で、子会社の化学事業を日本政策投資銀行に譲渡。非中核事業の切り離しも進めている。
資産売却について、加藤優CFO(最高財務責任者)は「成長のための資金を確保するためだ」と説明する。実際、成長戦略のための資産取得も相次ぐ。
ネットワーク事業を強化するため、TOB(株式公開買い付け)などでソネットを完全子会社化。昨年6月には米ゲーム配信会社、ガイカイを買収、ネットワークゲームの開発強化に布石を打った。オリンパスへの出資も、成長が期待できる医療機器分野を強化する狙いからだ。
内 容 時 期 金 額
取 得
オリンパスに出資 13年2月 合計500億円
ソネットエンタテインメントを完全子会社 13年1月 TOB分で約550億円
米ゲーム会社ガイカイを買収 12年6月 約3億8000万ドル
(当時約300億円)
売 却
DeNA株を野村証券に譲渡 13年3月 435億円
米国本社を米企業連合に売却 13年3月中 11億ドル(約1000億円)
化学事業を日本政策投資銀行に譲渡 12年9月 約572億円