SankeiBiz for mobile

ソニー「4K」核に映画ビジネス 3割安いシネマ用プロジェクター開発

ニュースカテゴリ:企業の電機

ソニー「4K」核に映画ビジネス 3割安いシネマ用プロジェクター開発

更新

 ソニーは13日、フルハイビジョン(HD)の約4倍に当たる解像度を持つ「4K」技術に対応したデジタルシネマ用のプロジェクターなどを開発し、受注生産を始めたと発表した。

 上映システムの想定価格は700万円前後と従来の同社製品よりも約3割安く、ランニングコストも抑えられるほか、操作の簡単さも特長という。デジタル化が進んでいない中小規模の映画館や公共施設を中心に売り込む計画で、高精細な4K映画を楽しめる映画館が増えそうだ。

 システムは映像を投影するプロジェクターと、映画などのコンテンツを管理するサーバー、データを読み取って再生する機器などで構成される。

 プロジェクターは幅約54センチ、高さ約63センチ、奥行き約111センチ。幅約12メートルのスクリーンにまで上映が可能で、別売り品を使えば3D(立体)映画にも対応できる。

 交換時に破裂の危険があるキセノンランプの代わりに長寿命の水銀ランプを採用し、交換を容易にした。ランプのコストも10%削減できるという。機器は子会社のソニーイーエムシーエス(東京)の湖西サイト(静岡県湖西市)で製造する。

 ソニーによると、全国のシネマコンプレックス(複合映画館)に占めるプロジェクターのシェアは同社が45%とトップに立ち、NECディスプレイソリューションズや米クリスティ・デジタル・システムズなどの競合他社を圧倒している。

 調査会社のシード・プランニングによると、世界のデジタルシネマ上映館のうち4Kに対応しているのは、スクリーン数で2012年は9.6%にとどまるものの、20年には53.3%へと大幅に拡大する見通しという。

 4Kの映画コンテンツの公開も増えつつある。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントは13年に「アフター・アース」など4K用のカメラで撮影した映画作品の公開を予定している。

 ソニーは4Kテレビの販売や4Kコンテンツの制作配信にも取り組んでおり、映画館の4Kシステム導入を後押しすることで、4Kを核にしたビジネスの拡大を図りたい考えだ。

ランキング