《定刻の午前10時。益子修社長の開会あいさつで始まる。益子社長が2012年度の業績や中期経営計画を報告したほか、「アウトランダーPHEV」や軽自動車のリコール問題への対応を説明した》
益子社長 「アウトランダーPHEVなどのリコール作業は、PHEVは名古屋、アイミーブ、ミニキャブミーブは水島製作所で実施する。リコール作業完了後の夏季休暇中に能力増強を行い、夏季休暇明けの生産再開を目指す。PHEVやEVは 今後の商品開発に先立て、必ず世界に通用する技術に育てていく」
《続いて、益子社長が6つの議案の内容や提案理由を説明後、株主質問が始まる》
株主 「腹が立ったのは最後の(資本金、資本準備金の減資の)話。なぜこんなことになったのか。こういうことをもっと早い時点で考えなかったのか。米国でリコール出して2度と起こさないと言ったのに、またなぜアウトランダーPHEVでこの事態になったのか。トヨタ自動車の株主総会にも出たが、トヨタは1銭単位のコストダウンをしている。なぜこういう努力をしないのか。営業努力はどうしているのか。毎月の損益をチェックすれば対策も出る。どうしているのか。生産台数が他社に比べて少ない。どうしてか。商品開発をさらに進化させているのか。損失の大きかった3点は何で原因は何か」
市川秀副社長 「もっと早くこういう議案を提出した上で早く復配すべきだというご指摘を頂いた。手続き的には数年前でも提出をさせていただくことが可能だった。ただ、当社の収益基盤のレベルの底上げができていないとすべて絵に描いたもちになってしまう。皆様への配当、今後の成長戦略に向けての展開、財務体質の強化をバランスよく強化しないと、企業としてこれだけの大きな決断をお願いするわけにはいかない」
中尾龍吾常務取締役 「アウトランダーPHEVのリコールの件、まずバッテリー製造のスクリーニング工程があり、人がかかわる工程であったことからこのような不具合を発生させてしまった。3月に発表し、EV、PHEVの注意事項を発表した。お客さまにご迷惑をかけたことを非常に申し訳なく思っている。サプライヤーの工程監視を継続してやっていき、人為的な工程はビデオなどでこういうことを起こさない配慮をしている。商品開発では、アット・アース・テクノロジーを発表。地球環境への貢献、走る喜び、低燃費化技術。最新安全技術を世界に展開していきたい」
青砥修一常務取締役 「今年度は中期経営計画の最終年度で、開発や生産、購買などが一体となってコスト改善をしようという取り組みをしている。10年度比で3年間900億円相当の資材費を低減することを決め、12年度は達成した。毎月の損益については、基本的には役員会を毎月していて、目標値に対してどうフォローしていくのかということになる。株主様には四半期決算を公表しながら、ご報告させていただいている。損失の大きなところ、どんなところがあったのか、損失は市場措置問題が大きく、営業利益ではその損失が出ている」
服部俊彦常務執行役員 「国内の営業力強化について、自動車販売事業は人と人との会話から生まれる人間産業で人材育成が重要。人としての知識、営業力から営業力強化を考えないといけない。環境先進技術は他社より一歩リードしており、開発陣の魂を販売の第一線で受け継いでいるのか、そういうところから営業強化は生まれる。今後もご指導ご鞭撻(べんたつ)をたまわり、営業力強化のご意見をお願い致します」
益子社長 「生産台数について、大きな自動車会社に比べると少ないが、新興国ではここ数年きちんと手を打っている。ASEANを中心に、ロシア、中国、ブラジルで新たな展開を行っている。台数も重要だが、付加価値や技術の高い車でしっかりと利益を上げることが大切」