男性株主 「これだけ、社員の首を切っているのに、まだ赤字を垂れ流すのか。開発技術部の人間の多くを営業にまわすなど抜本的な改革をしないと、パナソニックの再生はない」
津賀一宏社長「貴重な意見として承る。技術がお客さま視点でないといけないと実感している」
《男性株主の憤懣(ふんまん)はおさまらない》
男性株主 「賞味期限切れの経営者にやめてもらって、日産自動車のカルロス・ゴーンみたいな人に舵を切ってもらいたい。パナソニックは、昨年の株主総会で、大坪文雄会長がV字回復を誓ったが、そのわずか数カ月後に巨額の赤字を発表した。主婦でも、家の家計をちゃんと把握しているのに、会社のトップが予測できないとはどういうことか。経営責任はどうなっているのか」
《声を荒らげて話す男性株主。津賀社長は、落ち着いた声で、不振が続くプラズマテレビへの投資を決めて業績悪化を招いた大坪会長が特別顧問に退くことなどを説明。しかし、株主からは「赤字をいい加減にしろ!」などとヤジが止まらない》
津賀社長 「さまざまな責任の取り方を実施している。私自身の経営責任は、業績を回復させ、復配を遂げること」
《さらに、プラズマパネルの今後などについて、株主から厳しい質問が相次ぐ。津賀社長は、淡々とした声で答える》
津賀社長 「テレビという重要な商品を盛り上げるために、プラズマ、液晶の大型化に踏み切ってきたが、市場価格が下落する中、今後、プラズマの大きな生産は望めない。どうすれば、プラズマのディスプレーを活用してお客さまのお役に立てるか考えていかなければならない」
男性株主 「いつまでに配当を出すのか、明言してほしい」
《会場から拍手が鳴り響く。津賀社長は苦渋の表情を見せる》
津賀社長 「申し訳ないが、経営はどうなるか先行きは分からない。いつということを明言すれば嘘つきになってしまう。われわれは、復配は本年度の最優先事項として進めている。信頼してお任せしてほしい」