株主の質問 「次世代のLTEアドバンストについて。基地局整備はどうするか」
孫正義社長 「当然、準備中です。ただ、設備投資は昨年と今年がピークです。というのは、一番お金がかかるのは、ハイテク機器ではなく、実は鉄塔だからなんです。これを建設する場所探し、建設コストが本当に時間とお金がかかる。これがおおむね昨年、今年で終わります。あとはハイテク機器を積み増して、入れ替えていきますが、金額的には大してかかりません」
株主の質問 「イー・アクセスとかウィルコムがグループ内にあるが、顧客視点で見るとシナジーがない。ソフトバンク同士なら無料で通話できるが、グループ間では無料でできない。グループ会社間での通話も無料にすべきだ。できればこの場で、得意のセリフ『やりましょう』を言っていただきたい」
《孫社長、3秒ほど考え込む。意を決した表情で…》
孫社長 「やりましょう」
「今の一言で、だいぶ金がかかったなあ(笑)。でも、いい提案ですからやります」
株主の質問 「今、一番心配していることは何か」
孫社長 「企業経営していると小さな心配、落とし穴はいたるところにある。屋台骨を揺るがすような大きな心配や落とし穴は、今のところないと思う」
(株主から大きな拍手がおきる)
株主の質問 「柳井正・社外取締役に聞きたいのですが、ソフトバンクの良い点と弱点は何か」
《大きな拍手が起きる。柳井正氏はユニクロを運営するファーストリテイリング会長兼社長で、ソフトバンクの社外取締役を務めている》
柳井正氏 「良いところは孫さんでしょう。名経営者。経営意欲が強く、ハラハラしてみています。とくにボーダフォン、スプリントでもそうなんですが、大きな勝負で絶対にこけないようにしてくれれば、今でもそうですが、世界の歴史に残る経営者になれる」
《再度、株主から大きな拍手が起きる》
株主の質問 「クリアワイヤを完全子会社化しないとどんな不都合があるのか」
孫社長 「スプリント経由で51%株式を持っている。ディッシュが公開買い付けで25%取得すると、今後の運営にさまざまな障害が起きる可能性がある。ただ、今朝、クリアワイヤとスプリントの間で、大きな進展があった。また、カンザス州の裁判所で、ディッシュが(要求する)取締役の選任や委員会の設置などは違反であるというようなコメントがあった。予断は許さないが、われわれが努力した部分は着実に前に進んでいる」
株主の質問 「社外取締役の柳井さんは65歳でファーストリテイリングの経営の最前線から退くとしていますが、ソフトバンクの社外取締役は65歳以上もやっていただきたいのですが。いかがでしょうか。」
柳井氏 「孫さんが生きている限りやらせていただきたい」
《また株主から大きな拍手が起きる》
株主の質問 「今のソフトバンクの株は買い時か」
孫社長 「本音で申し上げると買いだと思います。先ほど大ぼらを吹きましたが、いずれ時価総額は100兆円、200兆円と数えることになるのなら、長く持っていただけたら安いな。期限なしで長く持っていただけたら確実に上がる」
《再び株主から大きな拍手が起きる》
株主の質問 「電力事業の展開は」
孫社長 「われわれの本業はあくまでも情報革命。そこの軸足はぶれない。ただ、電力問題には心を痛めている」
株主の質問 「孫社長は60歳でやめるというがそれは本当か」
孫社長 「60歳ではなく、60歳台で次の経営陣にバトンをわたす。65歳か69歳かわかりませんが、元気が続く限り一生懸命がんばりたい」