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【株主総会ライブ】ソフトバンク(5完)孫社長「柳井さんにはいつまでも頭が上がりません」

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

【株主総会ライブ】ソフトバンク(5完)孫社長「柳井さんにはいつまでも頭が上がりません」

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ソフトバンク株主総会で発言する社外取締役の柳井正ファーストリテイリング会長兼社長 (動画配信サービス「Ustream」より)  《質疑応答が続く》

 株主の質問 「今は通信事業の利益率が高いが、今後、これに変わるような事業が出てくる可能性は」

 孫社長 「われわれの事業の根幹はモバイル通信とそのインフラだ。ただ、あわせて、ヤフーとかアリババ、ガンホーとグループ内に続々と利益を増している企業が増えている。ソフトバンクはそれらのサービス、アプリなどを含めて『総和』ということで伸びてゆく」

 株主の質問 「スプリントを買って米国に本格進出するなら、米国ヤフーも買ったらどうか」

 孫社長 「こうした場で買収の可能性をコメントするのは不適切です。ごめんなさい」

 株主の質問 「携帯電話の純増数が伸びているが、MNP(番号持ち運び制度))はKDDIに負けている」

 孫社長 「MNPは重要な項目ではあるが、それがすべてではない。他社乗り換えのお誘いのために、さまざまな値段合戦が続いてるが、これをどこまでやるのか。乗り換えのお客さん以外の既存客も多い。乗り換え客の過度な優遇はアンフェアだ、という考え方もある」

 株主の質問 「孫社長は人間の能力の限界をはるかに超えている。どうしたらそんなエネルギーが出るのか」

 孫社長 「(苦笑)。大ボラは実は子供の頃から吹いています。それは、要するに願望ですよね。強く強く、願望を持って、その願望が私利私欲を超えた高い志なら、目の前の障害物なんて大したことなくなる。強く思い続けて、考え続けて、実行してゆく、ということの繰り返しではないでしょうか。頑張り続けます。よろしくお願いします」

 株主の質問 「テクノロジーが進化するほど、人類に与える影響が大きくなる。戦いでも、昔のただの殴り合いから、ハイテク戦争になっている。進化という問題をどう考えるか」

 孫社長 「それは大切な視点です。真の進化というのは、そういう問題も含めて乗り越えてゆく。車で言えば、公害をより少なくする、という進化。ITでいえば、サイバーテロとかウイルスとかを乗り越えてゆく、という進化。人々の社会に貢献するのが真の進化だと、私は信じています」

 《こうした株主質問が終了。取締役がそれぞれあいさつする。ここでもファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に注目が集まる》

 柳井取締役 「ファーストリテイリングとソフトバンクは、上場が同じ時期でした。私が孫さんよりも優れている点があるとすれば、私のとこは(上場後の証券コードが)9983、孫さんとこは9984なんです。1番、私の方が早い(笑)。私の会社は小売業で繊維を作るという、孫さんのハイテクとは真逆の会社。ただ、経営の原理原則はどんな業態でも、どの国でも同じだと思います。私は取締役会で孫さんにいつも反対してますが、皆さんは応援してあげて下さい」

 孫社長 「柳井さんにはいつまでも頭が上がりません」

 《この後、4つの議案がすべて可決され、孫社長が総会終了を宣言。来場者は席を立ち始めるが…》

 孫社長 「すいませ~ん。1つ忘れてました。新任取締役の宮坂君、あいさつを。ごめんね、無視してた訳じゃないんだけど」

 《ヤフーの宮坂学社長が「しっかり頑張ります。よろしくお願いします」と短くあいさつした。午後0時32分に総会は終了。来場した株主数は2871人で過去最高、株主以外の見学者も1106人いた》

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