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野村HD「体質強化」奏功 アベノミクス追い風、最終益34.8倍

ニュースカテゴリ:企業の金融

野村HD「体質強化」奏功 アベノミクス追い風、最終益34.8倍

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 野村ホールディングスが26日発表した2013年4~6月期連結決算(米国会計基準)の最終利益は前年同期の34.8倍の658億円だった。

 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を背景にした東京株式市場の活況で、国内営業部門の利益水準は四半期決算の開示を始めた01年4~6月期以降で最高を記録。目標に掲げていた14年3月までの10億ドル(約990億円)の追加コスト削減も完了に近づくなど、体質強化が徐々に進んできた。

 売上高に相当する収益合計(金融費用控除後)は16.8%増の4313億円、税引き前利益は前年同期の約5.8倍の1132億円。ただ、保有する野村不動産ホールディングス株を一部売却し、連結対象から外したことで13年1~3月期比では収益や利益は2~3割の減少となった。

 12年4~6月期は株式相場が低迷した上、増資インサイダー事件の影響で株売り出しなどの業務で主幹事を外され、最終黒字を確保するのが精いっぱいだった。

 しかし、昨秋からの株高で経営環境は一変。国内の個人向け営業部門は収益が前年同期の2倍、税引き前利益が約6.7倍に膨らみ、同社全体の税引き前利益の約7割を稼いだ。

 増資インサイダー事件を受けて12年4~6月期決算発表の当日に、渡部賢一グループ最高経営責任者(CEO)の退任が発表され、同8月1日に永井浩二氏がCEOに就任した経営陣の刷新から約1年。柏木茂介最高財務責任者(CFO)は26日の会見で、追加コスト削減の進捗(しんちょく)率が6月末現在で87%に達していることを明らかにするとともに、「コスト構造にメスを入れ、成果が出てきている」と強調した。一方、海外の税引き前損益が2四半期連続の赤字となるなど課題も残っている。

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